Yes!プリキュア5 感想 (ネタバレあり)
正直旧作ということでかなりナメてかかってた部分があったが、終わってみると本当にいいシリーズだったなあ、としみじみするぐらいトータルよかった
画もやや古さを感じずにはいられないし、OPEDも垢抜けてない感じがするし、バンクもまだまだ kawaii とはやや離れたところにいる感じがする(現代の感覚からしてだけど) 何回か各話ごとの感想でも書いてきたが、ここに以降続くシリーズの原点があったんだなあ、とおもうと同時に、こんな最初から全部やり尽くされて後のシリーズは大変だコリャ.....と最後の最後までなった
さて、終盤の展開はのぞみとココの別れ、こまちとナッツの別れ、りんとかれんはお互い夢をみつけよう、というのが基本軸
一方のナイトメア陣営はハデーニャもカワリーノの策にかかり自我喪失、グンビーは辞表を出さんやというところで(絶対こういう会社は辞表なんざださずにバックレた方がいいとおもう、マジで)突き落とされてしまい消息不明、ブラッディは黒仮面をつけられた上で幽閉という
そしてナイトメアに君臨しているデスパライアの願いは不老不死だった 老いていくことに恐れをなしてしまい....と
最後はプリキュア5人とこの恐怖感焦燥感を分かち合おうとするが、さすがに中2に言ってもそれは通じないだろう、とはおもった
しかし、デスパライアは夢を完遂したものの、結局恐れを打ち消すことはできず、戸惑った結果、プリキュア5人との対話を通じてこの世界ごと封じてくれと
カワリーノはてっきり実は腹に一物あり、終盤で裏切って自らの願いを叶えようとしてくるのではないか読みだったんだけど、本当に最後まで忠臣だった
おそらく旧態依然としていたナイトメア社を構造改革で立て直して、パルミエ王国を討ち滅ぼすことに成功した忠臣も忠臣である
しかし、最後は自我が残っていた?ブラッディに足をすくわれて終わってしまった
りんは家業を継ぐのではなく、己のやりたいこと、アクセサリー業をやりたいという想いを固めたのはよかったが、終盤でもう少しそこら辺掘る回があってもよかったとおもったし、かれんも同様でミルクの看病をしたこと以外にも、もうちょっとトリガーになるような回があってもよかったのかなとおもった
一方で、うららとこまちは自分で考えてきてねという無責任な脚本のためにアイデアをひねり出すうららと、恋愛小説(私小説なのでは)のオチがキマらねえ、というこまちがそれぞれ切磋琢磨してお互いのクリエイティブを高めようとする関係性には燃えた
そして、のぞみは.....なんかあったっけ?とおもっていたら「私は教師になりたい」と
ココは意外とイイ教師で、のぞみのようなタイプの生徒にはこうやってして知的好奇心の火をつけるんだぞーという気球の回(この回自体はナニコレ感がなくもなかったが)があったし、ココの後を追って教師になりたい、というのもまたグッとくる展開ではあった
ナイトメアの評議員?的な人たちって何をしてる人たちなんだろう?と最後の最後までずっと謎におもっていたのだが、まさかパルミエ王国の民が封印されていたんだという
ナイトメアはてっきりパルミエ王国民を虐殺したんだとおもってたけど、生かしておくとはなかなか懐の深い組織である
実際ドリームコレットでミラクルでパルミエ王国が再建されたとして、そのなんか、全てが元に戻りました~ってそういうのでカタルシスあるかなあ?とやや不安におもっていたが、まさかのラグナロク方式で「アスガルドとは場所のことではない、民こそがアスガルドなのだ」方式で、これは燃えた あとはパルミエ王国の王位継承の決着だが、大方の予想通りココとナッツの分割統治ということになり、歴史を振り返るとこうやって兄弟なり親族なりで上下をつけない政体にすると、大抵あとで内紛の火種になるので絶対にやらない方がいいとおもう
さて、後のシリーズではロマンス要素がかなりオミットされていったようにおもうが、セーラームーンのうさぎとまもるのような関係があると(あっちは大学生と中学生でそれはどうなんだって感じしたけど、こっちでは教師と生徒なのでよりどうなんだとはおもうが)面白くなるとおもった これは完全に己の好みだけど、基本的には終わりある恋愛というか、別れが既定されているそういう関係ってのが刹那的で本当に好きなので、ぜひ時限つき恋愛要素みたいなのを最近のシリーズでも要素としていれてくれたら嬉しいなあとおもった